狭小住宅の間取りは壁をなくすのが基本

狭小住宅を設計するときにはまず間取りの基本的な考え方を知っておくの大切です。最も基本になるのが壁をなくすことです。壁があると部屋が狭くなってしまい、部屋の使い方も制限されてしまいます。トイレやお風呂などを独立させるために壁を設けるのは大切でしょう。しかし、キッチンとリビングは分けなくても良い、子供部屋は兄弟が何人かいても一つで良いといった考え方は可能です。可能な限り壁を取り払い、廊下もなくすと全体を広く使えるようになります。時々目隠しが欲しいという程度なら可動式のパーティションを後から入れることもできるので、あえて壁として固定してしまわないようにしましょう。自由度をできるだけ高くしておくのが広く使えるようにするコツです。

扉の設計に注意しよう

狭小住宅でも壁をいくつかは作らなければならないのが普通です。ワンフロアに一部屋という形で設計できれば理想的かもしれませんが、一般の住宅では3階建てが限界なので、部屋数が足りなくなりがちです。壁を設ける際に重要なのが扉の設計を慎重に考えることです。扉は開き戸にすると部屋が狭くなります。扉を開けるときの可動範囲には何も置くことができないからです。そのデッドスペースをなくすには引き戸にするのが良い方法でしょう。しかし、引き戸にすると戸が入る部分を確保しなければならず、壁を厚くするなどの対応が必要になります。扉を付けずにのれんを垂らすというやり方も検討しましょう。開き扉も引き戸もなければ無駄がかなり減るので部屋を広く使えます。

10坪程度の狭い土地を利用して3階建ての建物の建設が流行してきていますが、これらは狭小住宅と称されています

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